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PMIC全国大会in網走 開催!

  • 執筆者の写真: 雄飛 星野
    雄飛 星野
  • 8月30日
  • 読了時間: 4分

 風景写真大学日本一を決める大会「フォトマッチインターカレッジ全国大会2025in網走」が8月21日~24日の日程で開催されました。初代日本一を決める決勝戦は西日本代表の甲南大が制しました。手に汗握る展開で、歓喜と涙の渦に巻き込まれた白熱した戦いでした。

 フォトマッチインターカレッジ(=以下、PMIC)の全国大会開催は初めて。東日本、西日本両大会の上位2チームに加え、北海道特別枠として地元の東京農大オホーツクキャンパスと札幌大学を含む全国6大学18人が日本一を競い合いました。決勝戦では東日本代表の千葉工大と西日本代表の甲南大が対決。決勝戦では最終マッチまで勝負がもつれ込み、あと1ポイントで優勝が決まる千葉工大に対して、3-0のポイントの逆転勝利で甲南大が初代チャンピオンに輝きました。

優勝が決まり喜ぶ甲南大の選手ら
優勝が決まり喜ぶ甲南大の選手ら

1対1の戦いでジャッジの票(下)を取り合う
1対1の戦いでジャッジの票(下)を取り合う
審査員3人(左から、藤森邦晃氏、南佐和子氏、永原耕治氏)
審査員3人(左から、藤森邦晃氏、南佐和子氏、永原耕治氏)

 PMICは2017年から(一社)日本学生写真部連盟(以下=FUPC)が、写真の技術向上・他大学との交流・文科系の写真で熱狂を、というコンセプトで開催。大学ごとに3人がチームを作り、網走市内で48時間以内に1人5点、計15点の作品を制作。大学同士1対1の対戦でスクリーンに投影された2枚の写真のうち優れていると感じたほうに3人のジャッジが1票ずつ入れていく試合形式です。  今大会は主催である網走市が交流人口増加のため学生の合宿を誘致する取り組みのなかで「文科系の合宿も誘致したい」とFUPCに合宿誘致をしたのがきっかけ。24年8月に網走市での合宿を行った際、FUPCが同市に念願だったPMICの全国大会を提案。1年の準備を経て開催に至りました。


能取湖畔で撮影する東農大オホーツクキャンパスの選手ら=22日
能取湖畔で撮影する東農大オホーツクキャンパスの選手ら=22日
大阪関西万博のキャラクター「ミャクミャク」をお守りに、勝利を祈る同志社大の選手ら
大阪関西万博のキャラクター「ミャクミャク」をお守りに、勝利を祈る同志社大の選手ら

 自分自身、FUPCのOBで、2017年のPMIC初回大会から出場し、写真家や写真業界の方、卒業後も仲良くしている写真仲間と出会えたのはPMICを通してでした。自分にとって大学時代に経験できてよかったこと5本指に入ります。そんな大会の全国大会がたまたま勤務している北見市のお隣網走市で開催されることになり、実行委員としてできる限りのお手伝いはさせていただきました。ジャッジの雑誌フォトコン編集長藤森さんが閉会式で話していたように甲子園と同じでほとんどの学生が敗北をする大会でもあります。惜敗して2位だった千葉工大の選手が涙を流しているシーンは印象的でした。また、予選で敗退した同志社大の選手も「網走で作品つくりしている場面が夢に出てくる」と本気で悔しがっていました。敗北した選手たちのそのような姿を見たのは現役時代にはなく、彼らの言動で大会は成功した、と素直に思えました。

閉会式で涙をこらえきれなった千葉工大の選手
閉会式で涙をこらえきれなった千葉工大の選手
甲南大(左)と千葉工大の両キャプテンがお互いを称えあっていた
甲南大(左)と千葉工大の両キャプテンがお互いを称えあっていた
網走で再会したOB(左から2019年優勝、18年優勝・筆者、17年優勝)
網走で再会したOB(左から2019年優勝、18年優勝・筆者、17年優勝)

 他にも、地元ガイドとして学生たちと撮影に出たガイドの一人は「対戦も面白いし、なにより自分がガイドした時の作品が勝つとうれしい」と協力いただきながら楽しんでもらえているのはうれしい言葉です。観客からも「ジャッジの見方が勉強になる」など、普段写真に対して見方を教えてくれたりする機会がない地方の方々の刺激にもなっていれば網走開催の意義が大きくなっていくと感じています。トロフィーは地元網走のガラス工房「流氷硝子館」の特注ということもあり、地域に密着した大会になりました。

計68人の観客が熱戦を見守った
計68人の観客が熱戦を見守った
トロフィー制作風景=7月4日
トロフィー制作風景=7月4日

 来年の開催はこれから決めていくことになりますが、2回、3回と回数を重ねられる大会になることを期待しています。ボランティアで会場設営等裏方の仕事をしてくださった東農大オホーツクキャンパス写真部の皆様、事務局として大会運営を支えてくださった市教委社会教育課職員の皆様、ジャッジの皆様、実行委員の皆様、観戦に来てくださった網走市内外の皆様、そして足掛け8年努力を重ねてくださっている水島先生、ありがとうございました。

閉会式で大会の感想を述べる水谷洋一網走市長
閉会式で大会の感想を述べる水谷洋一網走市長

大会は下記リンクにてアーカイブ配信しております


 
 
 

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